2012年12月27日木曜日

HMZ-T2

HMZ-T2を買いました。



それなりにいいお値段する買い物ではありましたが、可処分所得が下がる傾向が見られない今だからこその買い物です! やっぱり最新技術には触れておかないとね。

とりえあず、使用感など。


ゲーム:MMORPG(3D)には少なくとも不向き

試してみたのはWorld of Warcraft、Perfect Worldの2つです。両方共いわゆるMMORPGです。4Gamerのレビューでも書かれていましたが、仮想世界をぼんやりと冒険するのには向いていますが、命を賭けてゲームしているような人には到底おすすめできません。

致命的なのは文字を読むのがそれなりに辛い点です。僕がメガネユーザだからなのかも知れませんが、画面全体に正しく焦点を当てるのにかなり神経を使います。HMZ-T2の機体のほとんどの重量をおでこで支える構造になっているので、目を見開いたりするだけで焦点位置がずれて、あちこちの文字がぼやけます。World of Warcraftは少しやっていましたが、本気でやろうと思うと攻撃ボタンを連打していればいいわけではなく、各種メッセージを目で追いかけながら戦わないといけないので、文字が見にくいというのは大きなハンデキャップになります。これはおそらく、数値などのメッセージをおいかける他のゲームでも同じポイントで悩まされることになると思います。

3DベースなMMORPGの場合、のんびりゲーム内を歩きまわるだけで結構楽しいです。周りの情報が遮断されることによる没入感や、映画を見ているような感覚になるので、別の世界を旅しているような楽しさがあります。ただし3D酔いはかなり注意が必要です。普通のディスプレイで「3D酔いが酷い」と言われるようなゲームでまったく酔ったことがない自分ですら、ちょっと気持ち悪くなりました。首を傾けると世界も一緒に傾くので、首をうまく固定するなどの慣れが必要なのかも知れません。

動画再生:バリバリ動く系の映像は見ていて気持ちがいい

ゲームとの相性の悪さに対して、動画鑑賞にはかなり適したデバイスだと思います。とりあえず手元にあった「エヴァンゲリオン:破」の戦闘シーンと「ハリー・ポッターと賢者の石」のクィディッチのシーンを見てみました。両方共、映画館で見たことがあったので、それに比べると若干劣るものの、46インチの液晶で見るよりはかなり迫力がありました。家庭内で手軽に映画館気分を味わえるのは、なかなか良い感じです。

動画再生で困るかもしれないと思ったのは、食べ物・飲み物をつまんだり飲んだりしながら見るのは、かなり難易度が高そうということです。基本的に見ている映像しか見えないので食べ物・飲み物をつかむのはちょっと大変でしょう。隙間からちょっとは見えますが、こぼしたりして大惨事というのを考えるとちょっと怖いです。したがって、動画を見ることだけに集中する、というのが鑑賞時の前提になりそうですね。

他雑感

とりあえず、まだ慣れていないだけかも知れませんが、長時間の装着はかなり疲れます。単純に目がつかれるということもありますし、おでこに負荷がかかるので、だんだんおでこが痛くなってきます。(mixiの方の実例)T1に比べて軽くなったとはいえ、根本的な解決にはなっていないので、おそらく連続使用は2時間ぐらいが限度なのではないかと思います。映画見るのにはちょうどいいぐらいなのかなぁ、と。

また、MMORPGの件でも書きましたが、文字を読むのは結構辛いです。Head Mount Displayをつけて颯爽とプログラミングするようなことを夢見ている方もいるかもしれませんが、個人的にはお勧めできません。もう少し、科学の発展を待ちましょう。

で、買うべきか否か?

まだ開封後5時間ほどですが、価格とパフォーマンスを考えると万人向けのデバイスではないことは断言できます。視聴デバイスとしてディスプレイほどの汎用性があるわけではなく、同じ値段なら質のいい液晶ディスプレイや大型テレビを買う方がおすすめかも知れません。・・・なので、他の人に買うべき、と主張する強い理由は特に無いのが正直なところですねー。ただ、いろいろなレビューサイトで書かれている通り、これまで散々だったHMDの歴史における大きな一歩なのは間違いないので、今はハードウェアの性能云々というよりは、このデバイスに適したコンテンツがないか、いろいろ探ってみたいところです。





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