2013年1月5日土曜日

「デザイニング・インターフェース ―パターンによる実践的インタラクションデザイン」読んだ



正月休みを利用して、デザイニング・インターフェース ―パターンによる実践的インタラクションデザインをざーっと読みました。
だいぶ前に買って積み本になり、引越しするときに実家に放置してきたのですが、UIを作る機会がちょこちょこ出てきたのと、実家に帰る&休みができるというイベントが重なったので、一気に走り読みしました。

基本的には事例集


プログラミングにおけるデザインパターンと同じように、UIのデザインをする際にどのような鉄板手法があるか? ということをまとめた本です。数が多いのですが、「グローバルナビゲーション(全頁に共通して定常的に使えるナビをおく)」や「動的なメニュー項目(必要に応じて項目を有効化・無効化・追加・削除)」のように様々なアプリケーションで使われている手法なので、言われてみれば「そりゃそうだね」と容易に理解できるものですが、いざ自分がそれを使おうとしたとき、各機能がどのような特性を持つのか?ということが良くまとまっていました。

おそらく、プロのUIデザイナーの方々は経験則として知っていることばかりなのだと思いますが、UIデザインが本職ではないんだけど、UIデザインをしなければいけなくなった! というような人が、どのような機能をどう組み立てていけばいいのか、この機能はどういう状況なら有効なのかを調べつつ使うのに適しています。本の中には9つのデザインに対する考え方がそれぞれ概論で示され、その後個別の100個弱のパターンが細かく解説されています。よくデザイン解説のWebページなどでは直感的に解説されていることが、(少なくとも自分の知っている範囲では)体系的に説明されているため、わかりやすく、自分がそれを使おうと思った時にも安心感があります。

UIデザインの素人だけどUIを作らねば、という人は手元にあるといいのでは


自分のように特にデザイン能力が高くないんだけどUIを作らないといけない場合、手元1冊において辞書的に使うのがよさそうな良書だと思います。UI(ユーザとインタラクション)がある部分に特化しているので、カッコイイ感じのデザインができるようになるというわけではないんですが、定石がまとまっているので、使いやすいさの向上には大いに役立ちそうです。

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