2013年1月5日土曜日

「オンラインゲームを支える技術 --壮大なプレイ空間の舞台裏」読んだ

新年読書大会第二弾。オンラインゲームを支える技術 --壮大なプレイ空間の舞台裏を読みました。別にゲームを作りたいとかではあまりないのですが、オンラインゲームはよくやるので、興味本位で読んでみました。ちなみに、ここではソシャゲのように非同期で連携するものではなく、リアルタイムでユーザ間のインタラクションがあるものが想定されています。

IT技術中級者〜上級者向け


内容としてはオンラインゲームの歴史にはじまり、どのような企画ができるか、インフラ(ネットワーク、計算機)の見積りはどのようにすればいいか、どのようなアーキテクチャが考えられるか、パフォーマンスを維持するにはどうすればいいか、運用はどうすればいいか…、というようなことがかなり広くざっくりと書かれています。「ざっくりと」というのは決して適当に書かれているという意味ではないのですが、それぞれの話の粒度がまちまちな印象でした。新しいゲームを作るための企画段階の話から、具体的なコードはどのように書けるか、というような話まで、かなり雑多に入り交じっている感じでした。

これはどういうことなのかというと、おそらく「君はそれなりにIT技術者として経験積んでいるつもりかもしれないが、オンラインゲーム業界に行こうと思ったらここに書かれていることぐらいは押さえておいてね!」ということなのかと思いました。自分はCSの基礎は嗜む程度にやっていますが、あまりエンジニアよりの職種ではないで、ゲームならではの視点みたいなところで「なるほど」と思うところは多かったです。

先に書いた通り、この本ではリアルタイムでのオンラインゲームを重視しており、最近のソシャゲの隆盛を考えると今後どうなるかよくわかりませんが、その方面に就職・転職を考えている人は一読して、ここでのべられている能力(技術・政治・金勘定)が網羅できているか考えるとよかったりするのでは、とか思ったりします。・・・実際どうかは本職の人に聞いてみたいところですが。

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